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ミステリアスな女・阿国C
うふふ・・・。十字架の首飾り姿で踊ったのよ!。



キリスト教の影響を受けていた!

独白
うふふ・・・、わたし、阿国よ。
いい女でしょ。
男装して十字架の首飾りをきらめかして茶屋に通う図よ。
左の徳川美術館蔵の「歌舞伎図巻」茶屋遊びの図をよく見て、南蛮念珠(ろざりお)がきらきらときらめいているわ。
ちょうど、日本にキリシタンが布教され出した頃だったの。

流行(はやり)の傾(かぶ)き者というのは、ヴァリニャーノの入京以来急速に大名や茶人たちの間で 流行りだした南蛮風俗のことであった。南蛮人の着ていた袖なしの絆纏(べす)や、 丸型の帽子、天絨絨(びろうど)の細帯などから十字の装飾品、毛織物の小道具にいたるまで 何か一品でも身につけて歩くことが当時の伊達姿だったのである。彼らは傾(かぶ)き、または傾きものと呼ばれた。流行の最先端を行く者という意味だろう。
華やかな小袖を着たお国の胸に水晶の南蛮念珠(ろざりお)はきらきらときらめき、 足拍子をとったり、袂をひるがえして手を動かすと、胸の上に躍り上がって小袖の模様をさらに綺羅めかした。 (この項、有吉佐和子さんの小説「出雲の阿国」第15章より抜粋)。

小説家の丸谷才一さんは「小説家の空想に過ぎない」と断りながら、「出雲のお国やその夫の狂言師三十郎はどこかの町のイエズス会の協会か学校にもぐりこんでイエズス会劇を 見物し、それに強烈に刺激されてお国歌舞伎を創始したのではないか。
一六〇三年(慶長八年)出雲のお国が今日で大当たりを取る年は禁教令の九年前。じつにうまく符号が合う」と書く。 (オール読物 1996年10月号・男もの女もの)
ドイツの研究者もキリストの宗教劇の影響を受けた可能性が高いと指摘している。

うふふ・・・でも、わたしが切利支丹だったという人はいないわ。
お国=出雲の巫女説が強烈に頭にしみこんでいるせいだろうか?

わたしの相棒である名古屋三山については「十字架の首飾りを懸けることは、単にハイカラを表白するするだけでなく自分は切利支丹 であるということを表白することにほかならない」と名古屋三山キリシタン説を掲げる人もいる。
(服部幸男*著「江戸歌舞伎文化論」=平凡社刊を参照しました)



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