出雲大社の巫女ではなかった
出雲大社の巫女(みこ)
、あれは・・・・。
作家の有吉佐和子先生は鋭い。
ちゃんと、見抜いていらっしゃる。小説「出雲の阿国」に詳しいわ。
私が大阪天満宮の梅花祭に現れ小屋掛けで興行していた時、時の
天下人・秀吉の御伽衆(おとぎしゅう)に見出されたの。
鉦をうち、激しい足拍子で舞台を踏む。
うふふ、なによりも美しく若い娘の着物のすそが乱れ、胸元
が開いていくのが魅力だったようよ。
だって、こんなの見たことがなかったみたい。
この御伽衆(おとぎしゅう)のアイディアで、
フェロモンいっぱのダンシングガールたち・舞姫たちを売り出すために
当時名ブランドであった杵築大社(きづきのおおやしろ)
即ち出雲大社の名前を使い、
巫女ということにしたの。
はっきり言えば、"経歴詐称"よ。
出雲大社の勧進のために諸国を巡業していることにしたのよ。
瞬く間に評判になって売れたわ。
マネジャー、プロモーターの作戦勝ちだわ。 芸能界ではよくある話よ、いまも昔も・・・。
そう目くじら立てることもない。
おかげで私は、「歌舞伎の始祖」として歴史に名前を残しことができたもの。
御伽衆(おとぎしゅう)とは主君のそば
にいて話し相手にない相談相手になる人物。
勧進(かんじん)とは社寺の建立・改修のためなどに金品を募る<募金キャンペーン>のことよ。
|
|