
| 源氏物語”幻の一帖” 「かかやく日の宮」 |
私は確かに書いた「かかやく日の宮」の巻。あの<源氏物語>の第一帖「桐壺」に続いて・・・。でも、おかしいワ巷の評判は。 何よこれ、『おぼつかな 朝顔の名は いずこよりと 祭の巻を ひもときはすれ 心得ず』(朝顔の名はどこから由来するものかわかりません。祭の巻=葵=をひもといてみても) と、あの天下の才女・清少納言からの文が届いた。 ちゃんと「かかやく日の宮」の巻に書き込んでいるのに。源氏の君を拒み続ける唯一の女性と。 それに、いままでに十一巻書き終えているが、都で評判の”源氏物語フェチ”でも全巻揃えたと自慢しているが十巻だけだ。 えっつ、中宮様さえ源氏の君と藤壺の宮の逢瀬は、たった一度『若紫』の巻きでの、短い夏の世の夢よりはかない逢瀬、でした」という。 彼女も「かかやく日の宮」の巻を読まれてない。 <源氏物語>の「かかやく日の宮」(輝く日の宮)という一帖はどこに消えたのよ。 私は確かに左大臣・道長様に本は献上した。しかし道長様の娘さんである中宮様にも 「かかやく日の宮」の巻を読ませていない。 道長様が怪しい・・・・! この巻は衝撃的なものなんです。源氏が父君帝の新しい妃である藤壺と密会・ 逢瀬のはてに二人のあいだに子供が誕生する。 不義!罪多い恋!道に外れた恋!ふしだらな妃・・・。おぞましい言葉が目くるめく。 道長様は小説の世界といえども許されるものではない・・・・。それに、藤壺という宮様も現実におられて、 迷惑がかかると判断したようだ。 やはり天下人・道長左大臣が一番最初に読んで、この一巻を 消してしまったのだ!闇に葬ったのだ! ![]()
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