生き血を吸う吸血鬼・バンパイアー
ドラキュラは生きていた ![]() |
黒いマントを翻し、あるときはこうもりに、あるときは狼に変身して闇の世界をうごめく。
吸血鬼ドラキュラ。美女の生き血を吸い生きながらえる、決して死ぬことはない。 数世紀にわたって人里離れた黒々とそびえる荒れ果てた城に住み、 人間の生き血をすすって生きている吸血鬼と伝えられるドラキュラ伯爵。 美女の頚すじにあの歯の跡がある・・・。彼女も襲われた。 この男、こうもりや狼に変身できる。しかし、その姿は鏡には決して写らない。 恐ろしいパワーを持つ。 しかし、弱点もある。第一に太陽が昇れば魔力が通じない。そのため日中は墓の棺おけの中で休息する。 さらに銀色の十字架とにんにくやトリカブトの臭いに弱い。さらに野イバラやナナカマドも。 不思議なことに初めての家に入るにはその家の誰かが入れといわなければ入れない。 決定的な撃退方法は神聖な神の息のかかった 杭を心臓に打ち込むことだ。
貴重な古文書(1897年)を発見した。 ズバリ!「吸血鬼がこの世にすんでいる・・・」ことを証明している。 "There are such beings as vampires, some of us have evidence that they exist. Even had we not the proof of our own unhappy experience, the teachings and the records of the past give proof enough for sane peoples. 「Bram Stoker[Dracula]Chapter18」 「世に吸血鬼というものがいるということは、すでに皆さんのなかにもはっきりと その証拠をつかんだ方がおられるはずだが、 われわれに経験したあの不幸な経験がなくても、 昔からの教え、あるいは記録が、十分にこれを証明していることである。」 「吸血鬼ドラキュラ 平井呈一*訳=創元推理文庫」
吸血鬼のモデルで有名な実在の人物
ヴラド・ツェペシュ三世(Vlad III Tepes(1431-1476)。15世紀のルーマニア・ワラキア(Wallachia)地方の統治者。 その父ヴラド二世が「ヴラド=ドラクル」と呼ばれており、「Dracul=ドラクル、ドラキュラ」 は英語ならドラゴン、「竜」意味する。即ち”竜公”ヴラドとなる。 生家の正面(現在はレストランになっている)には、誇らしそうにドラゴン「竜」の紋章がかかっている。 ドラキュラと呼ばれたヴラド・ツェペシュ三世はオスマントルコ との激烈な戦いに勝ち領民、領土を守ったということで地元では勇猛果敢なヒーローである。 しかし、敵には「串刺し公」と呼ばれ残虐さで恐れられた。 捕虜を杭で尻から口まで串刺しにして血祭りにあげたという。
21世紀の現在、ルーマニア・シギショアラの中心地にあるドラキュラの生誕の家はレストランとなり観光客に人気を集めている。ここの名物は血を連想させる赤色で統一された”ドラキュラ料理”。スープは良く熟れた完熟 真っ赤なトマトが使われ赤い唐辛子がピリリと辛い。 牛肉は血の滴るレアーだけなのだ。ワインは当然のことながら赤ワイン。 落ちがついていてお土産は悪魔払いのニンニクとか。
英文、和訳の対訳。 His face was a strong, a very strong, aquiline, with high bridge of the thin nose and peculiarly arched nostrils, with lofty domed forehead, and hair growing scantily round the temples but profusely elsewhere. His eyebrows were very massive, almost meeting over the nose, and with bushy hair that seemed to curl in its own profusion. The mouth, so far as I could see it under the heavy moustache, was fixed and rather cruel-looking, with peculiarly sharp white teeth. These protruded over the lips, whose remarkable ruddiness showed astonishing vitality in a man of his years. For the rest, his ears were pale, and at the tops extremely pointed. The chin was broad and strong, and the cheeks firm though thin. The general effect was one of extraordinary pallor. (古文書Bram Stokerブラム・ストーカー著[Dracula]Chapter2) 伯爵の顔は精悍な荒鷲のような顔であった。 肉の薄い鼻が反り橋のようにこうもり高く突き出て、 左右の小鼻が異様にいかり、額がグッと張り出し、 髪の毛は横鬢のあたりがわずかに薄いだけで、あとはふさふさしている。 太い眉がくっつきそうに鼻の上に迫り、 モジャモジャした口ひげの下の「へ」の字に結んだ、すこし意地の悪そうな口元には、 異様に尖った白い犬歯がむきだし、 唇は年齢にしては精気がありすぎるくらい、 毒々しいほど赤い色をしている。そのくせ耳には血の気が薄く、 その先がいやにキュッと尖っている。 顎はいかつく角張り、頬は肉こそ落ちているが、 見るからにガッチリとして、顔色は総体にばかに青白い。 (「吸血鬼ドラキュラ」 平井呈一*訳=創元推理文庫) ![]() |